私は男を見る目がないらしい。
「夜中に一度、目が覚めた時はさ、美桜がソファで寝てるのが見えて、ここに連れてきたんだけど。美桜に触れられたこととか美桜の体温とか重さに夢じゃないって思って、また寝て。でも、その後も何度も目が覚めて美桜の寝顔見て、触れて、これは夢じゃない、って確かめて。……今この瞬間も、こうやってちゃんと触れられるところに美桜がいる。本当に夢じゃないんだよな」
「……朔太郎……」
朔太郎の言葉にきゅんとしてしまう。
不安になってしまうほど私のことを想ってくれていることがすごく嬉しくて、トクントクンと心臓が速くなるのを感じる。
痛いくらいに、でも甘く痺れるような胸の締め付け。
涙が出そうなほどの苦しくて甘い気持ち。
……この気持ちは……あの頃、朔太郎に対して何度も何度も感じていた気持ちと同じものだ。
どうしよう。隠そうとしていた気持ちが完全に顔を出してしまった。
もう、自分の心の中にある気持ちを誤魔化せそうにない……。
「っ、」
すっと伸びてきた朔太郎の手が、私の頬につつと触れる。
私の輪郭を確かめるように、何度も、何度も、撫でる。