私は男を見る目がないらしい。
 

「……今は何を置いても、美桜第一!だな」

「っ!そ、そんなの、雰囲気に流されて言ってるだけでしょ?どうせ」

「んなことねぇし。ほんとだって」

「どうだか……、ひゃっ!」


朔太郎の腕が私の肩を抱き寄せてきて、私はバランスを崩して朔太郎に寄り掛かってしまう。

そんな私の耳元に朔太郎は口を寄せ、触れそうな距離で甘い声で囁いた。


「美桜が一番だってことは、今日の夜たっぷり教えてやるよ。明日は休みだろ?いっぱい、しよ?」

「っ!」


耳にちゅっとキスを落とされると、そこから熱が広がり耳と顔が熱くなった。

そんな私の様子を見てくすりと笑った朔太郎が私を離し、時計を指差した。


「とりあえず今はさっさと飯食って仕事行かないと。時間大丈夫か?」

「わ!あっ、ヤバイ!」

「くくっ」


時計が7時半過ぎを指しているのが目に入り、私はわたわたと朝食の並んだローテーブルに座り手を合わせると、朔太郎も隣にすとんと座ってきた。

二人でいただきます、をする。

 
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