私は男を見る目がないらしい。
……理子さんとは2年前にあった会社の飲み会でたまたま隣に座ったことで仲良くなったんだけど、清々しいくらいさっぱりした性格で、しかもその辺のモデルさん以上の美人さんなのに全くそれを鼻に掛けていなくて、私はすぐに大好きになった。
理子さんも私に何かを感じてくれたのか、仲良くしてくれていて。
私もさっぱりした性格だと言われることが多いけど、理子さんほどではない。
私の場合は表はさっぱりしていても、心の中ではぐちゃぐちゃになることが多いから。
それに反して、理子さんは心の中もちゃんと線引きができるタイプの人。
そういうところもすごく憧れてるんだ。
理子さんとは部署は違うけど、ひと月かふた月に一度はこうやって飲みに行く仲になっている。
「た、確かに抵抗はあったんですけど……目を見て“絶対に返すから!”って言われたら……貸すしかないじゃないですか……。だって、無職でお金がないのは仕方ないことだし。それに、裏切らないって言ってくれたから」
もごもごと言い訳チックに必死に捻り出して話していると、理子さんの言葉の釘がさらに強度を増して私にぐさっと突きつけられる。