櫻唄
玄関には既に一番組は揃っていた
「沖田さん、お待たせしました」
そうやって声をかけると沖田さんは振り返る
「じゃ、一番組行くよ! 」
先頭の沖田さんを筆頭に歩き始める

しかし、街の人の反応は酷いものだった
「あれが人斬り集団よ」
「壬生狼だ」
「浪士組とかいいつつもそこらの浪士と変わらないじゃない」
と京の人々は私たちを避ける


数々の非難の言葉に私は俯き、唇を噛み締めた
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