【更新中】キミの声、聞かせて
「樹里は抱え込むこと多くて頼ろうともしないんだ。樹音が産まれて話せなくなったら尚更。」


一呼吸して直樹さんは続けた


「だから、小さな異変にも気づいてあげて欲しい。君になら頼ろうとするだろう」


「分かりました。」


樹里のこともっと観察しなきゃだな


「改めて樹里のこと、宜しくな」


「樹里の声が出るように精一杯努力します。」


樹里のやりたいことをさせていこう


無理に連れ出しても楽しくないしな


「戻ろうか。2人を待たせてるから。」


俺たちは病室に戻った


「あれ、寝てる…」


2人とも並んで気持ちよさそうに眠っていた


「こう見たら、樹里と樹音って似てますね」


直樹さんと他愛のない話をして過ごした
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