きみの、手



気持ちは、伝えなきゃ伝わらない

叶わない気持ちはこうして悲しい気持ちにさせるけど、でもあなたがあんな瞳をすること私は知らなかったから。

あんな風に彼の心を締め付けるのは、彼女の存在だけだから。



だから、私には最初で最後の彼の感触だけで充分

そう無理矢理でも納得させて。





『トモ:それでいいの?』

「……」



その夜、画面上の会話で今日のことを一通り説明した私に、チャットの相手であるトモさんからはシンプルな一言が返された。



『ビビ:うん、いいのいいの!気持ちは伝えられたし、少しの時間でも楽しかったし!』



なんて、強がりのような言葉で自分を励ます。

実際顔は合わせたことはなくともこうして画面上で会話を何年もしているうちから察するに消極的なトモさんの性格的に、私がこう言うと『そっか』で終わらせてくれるだろう。



『トモ:ビビさんは、臆病だね』

「え…?」



ところが、次に表示されたのは予想外の一言。



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