好きじゃない、はず。―ラブレター・マジック―

昼休み。

本当に瀬戸は広里君を連れてあたし達の前に現れた。

亜美はそんな二人を見て面白そうに笑っていたけど。

あたしは瀬戸の今日の様子が不自然で気になって仕方がない。


「お邪魔しまーす」


なんて言いながらあたしの横に座る瀬戸。

亜美は口元を抑えながら笑いを堪えている。

堪えきれてませんけど。


「何で俺まで……」


なんて言いながらも瀬戸についてくるあたり、広里君はなんだかんだ瀬戸のことが好きなんだと思う。


「つぐみちゃんの弁当うまそー」


隣にいる瀬戸がキラキラした目であたしのお弁当を覗き込む。

あまりにも純粋な目でお弁当を見てくるから、あたしはおずおずと瀬戸に自分のお弁当を差し出す。


「……食べる?」

「マジ!?いいの!?」


ぱぁっと嬉しそうな表情を見せる瀬戸。

あまりにも分かりやすい顔を見てあたしは思わず笑ってしまう。

< 187 / 253 >

この作品をシェア

pagetop