紅Ⅱ(クレナイ)~解き放たれる鎖~
「ルキア達が店に入ってすぐお前が店から出てきたって事は、自分の付き合ってるヤツから逃げてきたって事だろ?」
「………」
当たっているだけに何も言えない…。
思わず瀬谷君から、視線を逸らしてしまった。
そんな私の態度に微かに鼻で笑った瀬谷君は、今日はいつもよりおしゃべりのようでまた話し出す。
「自分の気持ちが分からない?」
「………」
うん…、
と言おうとしたけど止めておく。
だってそれを言ったら蓮の事は、恢を同等に好きだと言っているような気がしたから…。
………あれ?
私は、どっちが好きかで悩んでるんだよね?
あ、違うか。
二人とも同じくらい好きなんだけど二人への思いに違いがあって、その意味が分からないのだ。