紅Ⅱ(クレナイ)~解き放たれる鎖~



「あ、あの?」


「……嗅いでみろ」



「………は、はい?」




嗅いでみろ?


真剣な眼差しで瀬谷君がそんな事を言うものだから、首を傾げてしまう。



その時、私を囲っていた瀬谷君の腕に私の頭がコツンと当たってしまい、ビックリして首を戻す。




この人は一体、何が言いたいんだろう?



嗅ぐ?


それって…、


ニオイを嗅げって事?



何を?


ま、まさか、瀬谷君のニオイを?



そこまで思考が辿り着いたとき、さらに瀬谷君は私にズイッと自分の首筋を近づけてきた。


や、やっぱり瀬谷君のニオイを嗅げって事なのぉ~?!




な、何故?





< 265 / 317 >

この作品をシェア

pagetop