紅Ⅱ(クレナイ)~解き放たれる鎖~
「あ、あの?」
「……嗅いでみろ」
「………は、はい?」
嗅いでみろ?
真剣な眼差しで瀬谷君がそんな事を言うものだから、首を傾げてしまう。
その時、私を囲っていた瀬谷君の腕に私の頭がコツンと当たってしまい、ビックリして首を戻す。
この人は一体、何が言いたいんだろう?
嗅ぐ?
それって…、
ニオイを嗅げって事?
何を?
ま、まさか、瀬谷君のニオイを?
そこまで思考が辿り着いたとき、さらに瀬谷君は私にズイッと自分の首筋を近づけてきた。
や、やっぱり瀬谷君のニオイを嗅げって事なのぉ~?!
な、何故?