紅Ⅱ(クレナイ)~解き放たれる鎖~
「え?」
「俺のニオイを嗅いでどう思った?」
ニオイを嗅いで?
あの時は…、
瀬谷君のニオイに、クラッときたのは覚えている。
物凄く良い香りが瀬谷君の首筋からして、そのニオイに自分の脈拍が早くなっていった。
そう…、
まるで蓮や恢にドキドキする気持ちと同じ。
でも、そんな事を蓮の前では言えないな…と蓮を見上げると目が合ってしまった。
「…もしコイツが俺達同様、獣の遺伝子を持ってるのなら、今、綾香が思った感情は間違ってねぇ」
「え?」
「俺達獣の遺伝子を持つ者の身体からは、異性を引き付けるニオイを分泌されているらしい」
えええ?
じゃ、じゃぁもしかして私が恢に対して好きだと思っているこの感情は---