紅Ⅱ(クレナイ)~解き放たれる鎖~


「ほんと、ごめん」


「しょうがねぇから、許してやるよ」



私の頭に優しく何かが触れる。


もしかして、頭にキスした?




何だろう?


この雰囲気…。



甘々過ぎて、テレてしまう---




「あ、あの蓮?そろそろ帰ろっか?」


「…そうだな。………何か腹減ったから飯でも食ってくか?」


「あっ!」



その言葉で思い出した。


私、スパゲッティ食べ終わる前に店から出てしまったんだっけ…。



蓮だってまだ、ご飯を食べてはいない。


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