紅Ⅱ(クレナイ)~解き放たれる鎖~


「うん、ごめんね。今日は蓮と一緒に学校に行ってそのまま生徒会に行く事にする………。だから今日はもういいよ?」


「そうですか…。でも学校に着くまでは綾香様の後ろを歩いてもいいですか?」



次郎丸がそう言った瞬間、次郎丸の後ろにいた男六人も真剣な眼差しで私を見てくる。




いや…、そんな顔をされたらイヤだって言えるわけないよね?


私は苦笑いをしながら、コクンと頷いた。



すると湧き上がる男達の歓声。




え?


そこまで喜ぶ事なの?



…まぁ、いいや。




「じゃ、次郎丸もう行くね」


「はい。あ、明日から生徒会は一週間、試験休みに入るからないですよね?…その期間、一緒に帰ってもよろしいですか?」


「あ…、ごめん。明日の放課後は、蓮と約束があるの…」



瞬間、次郎丸と後ろの男五人がガッカリした顔をした。



えぇっ?


そんなにガッカリする事だった?




びっくりしながら六人を見ていると、すぐに次郎丸が気持ちを切り替えたのか少し悲しそうではあるが笑顔を見せてくれた。


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