紅Ⅱ(クレナイ)~解き放たれる鎖~
隣を走行する良牙も蓮に負けず、バイクのスピードをどんどん上げていく。
かなりの猛スピードだ。
メットから飛び出ている私の髪が、先程より乱れているのが何よりの証拠。
これならば後続にいる車も、追いつかないかな?
…と思ったけれど後方から更に車のスピードが上っていく音が聞えてきた。
これでは中々、離せそうにない感じだ。
ガクリ…と肩を落としながら音だけではなく目でも確認しようと、背後にいるであろう車に視線を向けてみる。
やっぱり…、いた。
今だピタリとつけてくる後続の車六台全てはきっと、一条製薬の車だろう。
だって六台全部、高級そうな黒い車だったし前回見た車と同じ車種だったんだもん。
これじゃぁ、すぐに分かるよね?
それにこんな山奥にある学園に車がくるなんて、休日に学園の生徒を迎えに来る車以外、見る事は殆どない。
まぁ、一日数台来る、食料諸々のトラックくらいはみかけるけどさ…。


