紅Ⅱ(クレナイ)~解き放たれる鎖~


横に並んだ良牙が私を呆れたように見ている事には気付いていたけれど、私はチラッとメット越しから見ただけで気にしない素振りを見せた。


だって良牙の視線がバカップル…と訴えてるのが、分かるんだもん。



もうこれ以上は恥ずかしいので、ほっといてほしい…。





すぐに私達は学園の裏門を抜け一路、町に向かう為バイクを走らせる。


少し下り坂になっている道に差し掛かった時、私達の後ろにいた良牙が再び蓮の横へと並ぶ。




無論、今度は私をからかおうと横に並んだわけではない。


並んだと同時に、お互い目配せし合う蓮と良牙。



それが何を意味するのか私にもすぐ分かり、蓮の腹に回している腕にギュッと力を込めた。


これから更に加速するであろう、バイクに覚悟を決める。



多分二人は学園からずっとつけて来る黒い複数の車を、撒こうとお互い算段しているのだろう。


そう思っていると蓮の運転するバイクのスピードが、急激に加速する。




やっぱりだ…。


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