STORMILY
「俺はその反対。春休みの間に、【ようやく】一つ年を取るんだ」


「え?」


「俺の誕生日、3月31日なんだよ。だから終業式の段階ではまだ皆より年下なの。ちなみに、何で「まこと」って名付けられたのかは、俺は知らないけどね」


「ご両親に、尋ねてみた事はないんですか?」


「んー。もしかしたら耳にしていたかもしれないけど、残念ながら記憶にないなぁ。最後に両親と会話を交わしたのは、俺が物心つくかつかないかの頃だから」


「…え?」


「俺の両親、俺が3才の時に事故で亡くなってるんだよね。そのあとは父方の実家で育ったんだ」


あっけらかんと放たれたあまりにもヘビー過ぎる告白に、ミートボールを口元に運ぼうとしていた私は、思わず動きを止めてしまった。


「だけど、何かこう関係がしっくりいかなかったというか…。伯父さん伯母さんには結構ぞんざいに扱われてさ。そんな両親に影響されたのか、従兄には家でも学校でもよそよそしくされて」


無言のまま固まっている私にはかまわず、先生は言葉を繋いだ。
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