STORMILY
「じいちゃんばあちゃんは比較的優しかったんだけど、その頃すでに年金生活に突入してて、同居で面倒を見てくれてる息子夫婦に遠慮があったのか、完全なる防波堤にはなってもらえなかったな」
あくまでも軽い口調のまま紡がれるその物語を聞きながら、私はとりあえずミートボールをそっとお弁当箱に戻す。
「約12年、そこで暮らしたけど、ほんっと息が詰まりそうだった。俺の名前の由来を質問できるような、ほのぼのとした家族の団欒なんてとてもじゃないけど望めなかった」
「そ、そうだったんですか……」
「でもまぁ、自分の息子が来年小学校入学で、これでやっと少しだけ楽ができる、と思ってた矢先に未就園児の俺が突然転がり込んで来たんだから、伯父さん達も大変だったとは思うよ」
先生は自分の言葉にウンウンと頷きながら続けた。
「ま~た子育てのやり直しだもんな。保険金だの貯金だの、両親の遺産がそこそこあったから、俺の入園、入学なんかでまとまった金が必要な時はそこから出したみたいだけど、基本的には伯父さんの稼ぎとじいちゃんの年金で生活してたみたいだし」
あくまでも軽い口調のまま紡がれるその物語を聞きながら、私はとりあえずミートボールをそっとお弁当箱に戻す。
「約12年、そこで暮らしたけど、ほんっと息が詰まりそうだった。俺の名前の由来を質問できるような、ほのぼのとした家族の団欒なんてとてもじゃないけど望めなかった」
「そ、そうだったんですか……」
「でもまぁ、自分の息子が来年小学校入学で、これでやっと少しだけ楽ができる、と思ってた矢先に未就園児の俺が突然転がり込んで来たんだから、伯父さん達も大変だったとは思うよ」
先生は自分の言葉にウンウンと頷きながら続けた。
「ま~た子育てのやり直しだもんな。保険金だの貯金だの、両親の遺産がそこそこあったから、俺の入園、入学なんかでまとまった金が必要な時はそこから出したみたいだけど、基本的には伯父さんの稼ぎとじいちゃんの年金で生活してたみたいだし」