STORMILY
「え?」


「先生と、一緒にお昼を食べてるのがバレて、クラスメートに注意されちゃったんですからっ」


じんわりと、視界が滲んで来た。


「先生のせいです!」


ああ……。


「大人なんだから、そういうとこ、ちゃんと、配慮してくれなくちゃっ」


サイテーだ、私。


こんなの、完全なる八つ当たりじゃないか。


そう思いながらも、自分で自分を止める事ができなかった。


「……そっか」


しばしの沈黙の後、先生はおもむろに口を開く。


「ごめん。確かに、そりゃちょっと俺が考えなしだったな」


私の心を癒すような、とても柔らかく、穏やかな声音。


「ホントごめんな?もう、俺は屋上には行かないようにするから」


自分から拒絶するような事を言ったくせに、あっさりと引き下がった先生の言葉に、何故か胸の奥がズキンと痛んだ。


「その代わりと言っちゃなんだけど…」「分かりました」


先生は何か言おうとしていたけれど、それを遮断するように無理矢理言葉を割り込ませる。


「それじゃあもう、今後先生と、お話する事はないですねっ」
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