ヤクザの家族になっちゃった!?
事件
海にいってからしばらくたった。
今日は登校日。
夏休み中に一日だけ学校に行く日。
学校にわざわざ行く理由は…よくわからないや。
宿題とか提出して仮じゃない本当の成績表をもらうためなのかな?
まぁ、そんなことはどうでもよくて
一番大事なのはね、
今、私が彼を避けてるってことね。
理由?そんなの、るりたちカップルが余計なことを言ったから。
「いい感じじゃないー?」
とか
「そろそろ付き合っちゃう感じー?」
とか
あげくのはてに龍之介さんに
「この子、さみしがり屋だからよろしくお願いしますね、だ・ん・な・さ・ん♡」
だとか。
こいつらの暴走のせいで色々と思い出してしまった私。
手をつないだりとか、だ、抱き合ったり…だとか、ね。
龍之介さんの前で泣いちゃったし。
もうほんとに、恥ずかしいって言うか、
気まずいって言うか、
うん、ほんとに顔を見れないのよ…。
後ろ姿見かけるだけでからだが勝手に反応しちゃうし。
胸って言うか、もう、からだ全体がきゅんとしちゃう感じ。
多分そのうちくたばるわ。。。
なんて。
まぁ、そんなことで避けてます。
はい。顔なんて見たら多分色々おかしくなる。
でも、そんな私は今、危機です。
なにがって、龍之介さんに
メモの切れ端を渡されたから。
いや、正確には龍之介さんじゃなくて柳っちに。
そのメモにはしっかりはっきり
『学校終わったら教室で待ってろ』
と。
何度見直してもそう。
それを不意にるりにみられ、騒がれたけど。
もう、そんなことどうでもいいくらい色々と考えた。
避けてること気づかれたかな?
避けるなんて何様のつもりだよってなってるよね、
そしたらきっと嫌われちゃうんじゃ…
頭のなかがそれで支配され、
時間が過ぎるのなんて気にしてられなかった。