ヤクザの家族になっちゃった!?


「あ、ヤクザのおっちゃん、おはよう!」

「おう、おはよう。今日も頑張ろうね」

「うん!あ、ところでさ、最近いいことあったでしょ!」

「ん?なんでわかるんだい、」

「嬉しそうな顔してるもん」

「ふふふ、実はね、俺、偉くなったんだよ」

「あ、例のやくざで?」

私は少しクスッと笑いながらいった

「いや、そうじゃなくてね…まぁ、すぐわかるか。」

「えー、きになるー」

「皆さーん!清掃道具持ってくださいねー!」

会長さんからお声がかかる。

やっと話が終わったみたい。

「お、呼ばれちゃったね。あとでわかるから、楽しみにしてな」

おっちゃんはそう言ってウィンクをして去っていった。

私が担当してる公園は結構広くて、

時間がかかるため、

暑い暑いと、ぶつぶつ文句を言いながら

二時間くらい掃除して、集合場所へ戻った。

まぁ、もう人はいないけど。

みんなは1時間ほとで終わっちゃうようなところだから。

若いからって理由で押し付けすぎだろって話ね。

「いずちゃん、今終わったのかい?」

ヤクザのおっちゃんが声をかけてきた。

「うん、やっとね。幸子逹も疲れきっちゃって…」

「暑い中お疲れさま。ご苦労だねぇ、」

「んまぁ、いつものことだからね。そんなことより、さっきいってた話の続きが気になる!」

「いやぁ、実はね、次の会長は俺に決まったんだよ」

「え、ほんとに!?」

「ほんとだよ。あ、安心しなさい。話は短くするからね」

「やったぁ!ありがてぇ!」

「今日はバイトかい?」

「いや、今日は掃除があるからって全部休んだんだー」

「そうかい。なら、うちで会長おめでとうパーティーやるから来ないかい?」

会長おめでとうパーティーって…

ネーミングセンスやばいな…

「…んー、どーしよ、幸子逹も一緒でいいなら?」

パーティーとか、多分めっちゃ喜ぶだろうし…。

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