君に近づく物語
君に近づく物語
一目惚れ、だったんだ。

なんていうと君は

『またまた~冗談ばっかり』

って、茶化すけど、ホントなんだよ?

あの日のことは多分一生忘れられない。

君に出会ったあの日は、たまたま合コンの欠員が出たため急きょ穴埋めに僕は呼ばれただけで、

こんなことを言っては失礼だけど、適当にやり過ごして帰るつもりだったんだ。

遅れてやってきた君を見るまでは。

『ごめんなさい、遅くなりました!』

そう言いながら君は笑った。

君の太陽みたいな笑顔を見た瞬間に、僕は君に恋をした。

振り向いてほしくて、

こっちを見て笑って欲しくて、

僕は僕の人生でこれ以上にないくらい初めて本気で頑張った。

君のアドレスが聞けたとき情けないくらい泣きそうだった、なんてことはさすがに言わないけどね。
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