君に近づく物語
誰かに、

恋したり、恋されたり、

やきもちを、

やいたり、やかれたり。

そんなことを繰り返して大人になったころには、人との距離の取り方がきちんと分かるようになっていた。

“好き”も“嫌い”も駆け引きも。

それなりにできるようになっていて。

“恋愛”がどんなものかちゃんとわかっていた、つもりだった。

それなのに、君の前では子供みたいに僕は途方に暮れてしまう。

君は僕のことをどう思っているんだろう?

僕はどうすれば君に好きになってもらえるんだろう?

どうすれば、もっと君に近づけるんだろう?

そんなことばっかり考えちゃうんだ。
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