【完】わたしを、まじめと呼ばないで!!?

「あの子ね。

スノーボードもう、出来ないの。」



「え?」



「膝(ひざ)がね。

膝を痛めているの。

だから、前みたいに滑れないの。

普通に生活したりするだけなら問題無いのだけれど……」



「そんな!

だって、あんなにスノボーが好きなのに・・・」



「ううん。

好きだからこそよ。

あの子は小さいときから

ずーっと、スノーボード

一筋だった。

だからこそ、前みたいに

飛べない

技が出来ない

ってことが、重みになるのよ。

中途半端に続けるとね」



今まで、普通に出来ていたことが出来なくなる。


ううん。

いっぱい、いっぱい


頑張ってきた事だってあったハズなのに。


どんな感覚何だろう。




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