謝罪のプライドのレビュー一覧
5.0
トラブルが起きた時に、すみませんの言葉を出す人は多いはず。それは初音も同じで、仕事柄多用する言葉のひとつなのだろう。この物語には、謝罪についてのそれぞれの考え方が根本にある。つまりそれが題名、謝罪のプライドだ。
けれどそんなプライドをもって生きている人、働いている人はどれくらいだろう?なんとなく、で過ごしている人も少なくないはず。けれどその人たちにも感情はある。些細なことで傷つくことも励まされることも、感動することも。それを表側に出す手段はいくつかあるけれど、言葉にすることは有効な手段のひとつだと思う。感情のこもった言葉は、それだけですごい威力を持つ。
この物語の主軸は謝罪だけれど、それにまつわる様々な感情によって描かれる人間模様、恋模様が深く胸に突き刺さる。悩み、惑い、切なく揺れる女心は自分に経験があろうが無かろうが、共感できる。それでも変えられない恋心がここにあると感じられる物語です。
テーマがハッキリしている上に、ラストまで軸がぶれないので読み応え抜群です。
日本人の感覚からいけば浩生の対応は問題が生じて生きにくそうだけど、それは確固たる自信の裏づけであり、芯が通っている証拠。
けれど、なかなかそれに気付けずに、ただただ彼に近付きたいと思うあまり自分と正反対の後輩の登場で一気にその心が読めなくなる。
不安が渦巻いている時ほど真逆の優しさに触れると揺れてしまう。
愛していても、たったひとつのきっかけでぐらつく自信。
そんな人間臭さにも好感が持てましたし、結婚というワードがちらつく年齢、同年代の私は感情移入が必須でした。
浩生の甘えは初音ゆえ。
だけど初音はその行動に不信感を抱く。
言葉が全てだとは思わないけど、時には素直に想いを伝えることも大切だと教えてもらった気がします。
心理・情景描写が的確で、毎度のことながら作者様の力量に感服です。
努力家で負けず嫌い
一生懸命仕事を覚え
周りに迷惑かけたくないタイプの主人公。
そんな彼女は社内恋愛中。
相手の男は
『言わなくてもわかるだろう』……的な
顔はいいし仕事もできる
でもチョイ俺様入る魅力的な男。
言わなくてもわかる……けど
女としては言ってほしい言葉もある。
結婚の話をしても
そっけないし
そんな時
仕事はイマイチだけど
可愛らしく女の武器をフル活用する
自分の後輩が彼を狙ってきたら?
そこに
プライドがあるから謝罪できる
高校の同級生が出てきて
自分に好意を寄せてきたら?
謝らない男は
不器用で優しくて
彼女の為を常に思ってくれる。
本当は彼女もそれをわかってる
信じている。
彼の気持ちがわかるラストの番外編
もう胸きゅんです。
おススメの大人恋愛です。