王子様なDarling
「香奈子悪いけど近いうちにアイコにちゃんと話そうって伝えてくれないか」
先輩が私の手のひらをそっと繋いだ。
「幹夫、私はもう・・・」
「いや、香奈子に言われたからじゃなくて、やっぱりちゃんとしたい。・・・こいつの為に」
ゆっくり先輩の視線が私の方に向く。
“大事にされてる”
そう思っていいのかな?
先輩の表情から読めるのは何?
“愛しい?”
“大事?”
“守りたい?”
それだけじゃなくって。
「本当に美依ちゃんのこと好きなんだね」
「ああ。まーな」
“あいしてる”
繋いだ手から、先輩に伝わるかな?
先輩からは伝わってくるこの気持ち。
「でも大丈夫、アイコは。あの子もう新しい彼氏できたって」
ハァーっと大きくため息をこぼした香奈子さん。
どうやら半分諦めかけた、あきれたため息だった。
「今度は一途に頑張るって」
「本当かよ」
先輩もあきれたようにため息をこぼした。
でもその表情にも、少し親しみが入ってるようで、
ちょっと嫉妬しちゃう。
「だから、ミーコちゃんのご機嫌取りでもしなって」
ドキン!いきなり話題を振られてビックリしてしまう。
「アイコの話ばっかりしてるからヤキモチ妬いてるみたい」
クスクス笑いながら香奈子さんは行ってしまった。