王子様なDarling
そこに現れたのは、息をきらした香奈子さんだった。
「ハァ、ハァ」
「香奈子、これ以上・・・」
「違うの!謝りにっ美依ちゃんに謝りたくて」
私を隠すようにして立った先輩の体で、香奈子さんの表情が見えない。
・・・謝る?
「グッチに聞いたっアイコとの事・・・私アイコの話だけを鵜呑みにしてた」
涙混じりの声が夕方の公園に響く。
「ミーコは関係ないのに傷つけて不安にさせた」
「ごめんなさい。事情も知らずに・・・アイコにも今話を聞いてきた」
先輩がそっと体を動かしたので、香奈子さんの姿をやっと見ることが出来た。
綺麗な顔が涙で濡れていた。
「・・・アイコが浮気や二股を繰り返してたのしらなくて・・・
でもアイコは幹夫がモテるから嫉妬して当てつけのつもりって言ってた」
「あのなぁ」
呆れたように大きいため息をつく。
「アイコのこと、そんなに嫌わないであげて」
香奈子さんは本当にアイコさんとの友情を大切にしてるんだ。
友達の為に泣いて、戦って・・・すごいカッコイイ。
「美依ちゃん。ごめんね、沢山泣かせたね」
フルフルと首を振ると香奈子さんが微笑んでくれた。