深海魚Lover
あの空高く、ずっと向こうに

こっちから会いに行かない限り、おまえには会えない。

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乗車したタクシーの中から、京次に連絡を取る出雲。

「もしもし、キョン、今いいか?」

「出雲か、どうした?」

「昨夜はサンキューな
 それだけだ」

「帰るのか?」

「ああ、また近いうち顔出すわ」

「ああ」

「先生、いいですか?」

「悪い、仕事中だ、切るな」

素っ気なく一方的に切られた通話。

手に持っているスマホの画面を見つめる、出雲。

『個人授業の生徒さんの家に行くよ』

「生徒、女かよ

 メイのやつ、知ってるのか?

 まあ、俺には関係ないが

 女……」

『明日、20時に店に顔出す』

昨夜交わした約束を思い出し、出雲は時刻を見つめる。

「まだ時間はあるな

 ツル、帰るのはやめだ
 事務所に顔出す」

「はい」
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