深海魚Lover

『君達、僕はケイジ

 僕についておいで』

ある日突然、僕にできた新しい家族。

彼等のおかげで我が家はパッと明るくなった。

居間からは愉快な声が漏れ、出迎える犬の鳴き声……幸福。

もう、失う訳にはいかない!


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その後の井原家では----

出雲さんと充さんが何時に帰ったのかさえわからないまま、私は無我夢中で絵本の表紙となる絵を描き続けて、そして完成させた。

整理整頓したテーブルの上に置かれた絵の出来栄えは上々。

これだと思えるものが描けていると思う。

京次さんもきっと喜んでくれるはず!

「早く、ケイジさんに見せたいな

 早く帰って来ないかな~」

京次さんと私、共同で作り出した絵本がまたひとつこの世に誕生する。

嬉しさに微笑んだ私の携帯電話が鳴り響いた。
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