深海魚Lover
出雲を待つ間、充は事務所の応接間で垣村と話をしていた。

伝統的なチェスターフィールドソファに深く腰を掛けて煙草を吸う、垣村。

たくさんの吸殻が捨てられた大きな灰皿が置かれてあるテーブルを挟んで向かいのソファーに座る充は、昨日の出雲の様子を聞かれて話している。

「……

 昨夜は、キョンのアニキの家に
 泊まって一晩開けて
 
 帰宅する途中に何を思われたのか
 急遽こちらへ伺うと」

「そうか

 昨日のシナガワとの件
 本気じゃねえとは思うが
 カシラが変な気を起こさないように
 お前はしっかりと見張っておくんだぞ」

「見張るだなんてそんな必要ないですよ」

「まあいい、お前がそう言うなら

 しかし何かあれば、真っ先に俺達に
 知らせろ、わかったな」

「はい」

煙草の灰をポンポンと捨てる、垣村。

「それから、周りで変わったことはねえか?」
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