深海魚Lover
だけど、今の京次さんにとって潤司君を守ることこそが何よりも一番大事なはず!

「今知ってどう思われましたか?」

「ケイジさんの口から聞いていませんので
 何とも言えませんが

 あなたの話が本当のことだとして
 私はもうケイジさんの意志を
 尊重するしかありません」

「先生がヤクザに戻ることを受け入れて
 それであなたは平気なの?
 
 うそでしょう、止めないつもり」

「平気だとはとても言えません
 どんな社会かもわからないですし
 正直、怖いです

 だけどそれがケイジさんが
 選んだ道ならば、私は黙って
 ついて行くしかない」

「そんな……
 言葉では何とでも言えますものね」

「そうですね

 だけど言ったこと後悔はしません!

 私はもう彼の傍を離れられないし
 何があっても離れるつもりもない

 ここで生きていくって決めたんです!

 お話はそれだけですか?
 でしたら私はこれで失礼します」

開いたままの戸、中へ入った私は苦しいぐらいにドキドキしっ放しの胸を強く押さえた。
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