深海魚Lover
「はい、すみません」

「いえっ、替えの着替えの用意
 よろしくお願いします

 それでは

 ジュン君、明日も元気に登園して来てね」

「はぁーい、せんせい

 さようなら」

「さようなら」

「失礼します」

「ご苦労様です
 それではまた明日
 さようなら」

先生にペコッと会釈を済ませて保育園を出た私は、車に乗り込んでシートベルトを締めながら京次さんに問いかけた。

「あのケイジさん、いいんですか?
 結婚のこと……」

後部座席、潤司君のチャイルドシートのベルトをカチッと締める京次さんは今度は自分のシートベルトを締め車のエンジンをかける。

「駄目だったか?」

そして、動き出す車----

「えっ、いえっ、駄目なんてことは
 ただ、先生に嘘をついてしまって
 よかったんですか?」

「嘘にしなきゃ問題ないだろう

 相手はジュンジの先生だ
 正直、色恋沙汰で拗れるのは困る
 
 はっきりさせておいた方がいいだろう」

「先生はその、ケイジさん
 貴方のことを」

「ああ、少し前に告白めいた
 発言をされたよ

 悪い気はしないが俺にはもう
 決めた女が要るんで
 
 でもこれで諦めてくれるだろう」
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