深海魚Lover
「キョンに注意?」
「はい
謝っても許してもらえない事が
世間には、いっぱいあるって」
京次さんの言葉を代弁した私の唇を、出雲さんはさっきと同じように見つめる。
ううん、出雲さんは私を見ていない。
貴方が見ているのは、貴方の中の何か……。
「……イズモさん?」
「悪い、よそ事考えてたわ
俺、帰るわ」
「えっ、いいんですか?
ケイジさんに何か用が
あったんじゃ……」
「用?
そんなもんねえよ
俺は俺の家でのんびりしてただけだ」
「えっ!?」
今、俺の家って言った?
「イズモさん……!?」
色鉛筆などお絵かきの準備をしている潤司君の頭を優しく撫でる、出雲さん。
「アニキ、かえるの?」
「おう、また来るわ
そうだ、ジュン
その手、風呂には浸けるなよ」
「どうしてぇ?」
「泣くよ、おまえ
じゃあな」
「なかないよ、ぼく
バイバイ」
玄関先の段差に腰を掛けて靴を履く出雲さんの大きな背中に、私は思い切って声をかけた。
「はい
謝っても許してもらえない事が
世間には、いっぱいあるって」
京次さんの言葉を代弁した私の唇を、出雲さんはさっきと同じように見つめる。
ううん、出雲さんは私を見ていない。
貴方が見ているのは、貴方の中の何か……。
「……イズモさん?」
「悪い、よそ事考えてたわ
俺、帰るわ」
「えっ、いいんですか?
ケイジさんに何か用が
あったんじゃ……」
「用?
そんなもんねえよ
俺は俺の家でのんびりしてただけだ」
「えっ!?」
今、俺の家って言った?
「イズモさん……!?」
色鉛筆などお絵かきの準備をしている潤司君の頭を優しく撫でる、出雲さん。
「アニキ、かえるの?」
「おう、また来るわ
そうだ、ジュン
その手、風呂には浸けるなよ」
「どうしてぇ?」
「泣くよ、おまえ
じゃあな」
「なかないよ、ぼく
バイバイ」
玄関先の段差に腰を掛けて靴を履く出雲さんの大きな背中に、私は思い切って声をかけた。