深海魚Lover
「イズモさん!
あの、聞いてください
さっきの話……」
『イズモ
ちゃんと聞いてる?
さっきの話だけど……』
『聞こえてる
何度も言うな』
『じゃあ、何か言ってよ
……』
その場に立ち上がり振り返る出雲さんのズボンのポケットから聞こえる着信音。
電話に出た出雲さんは深い声で話したかと思えば、電話の相手に声を荒げてみせる。
「俺だ
……何やってんだ、馬鹿が!
今からそっちに向かう
迎え?そんなもんイラねえよ
四奈川に伝えろ
首洗って待ってなってな」
出雲さんの顔つきがどんどん険しくなってゆくのが、私には見えた。
頬にかかる長い髪の間から、鋭く尖る瞳が見える。
血に飢えた獣……ううん、違う。
亡霊のように冷たい視線……
電話を切った出雲さんに、私は動揺した声で問いかけた。
「あの……どちらに?」
センターパートで編んだ私の髪をひとつふたつ、後ろへと払う出雲さんの手。
貴方は言う。
「お嬢ちゃんには言えないところ」
あの、聞いてください
さっきの話……」
『イズモ
ちゃんと聞いてる?
さっきの話だけど……』
『聞こえてる
何度も言うな』
『じゃあ、何か言ってよ
……』
その場に立ち上がり振り返る出雲さんのズボンのポケットから聞こえる着信音。
電話に出た出雲さんは深い声で話したかと思えば、電話の相手に声を荒げてみせる。
「俺だ
……何やってんだ、馬鹿が!
今からそっちに向かう
迎え?そんなもんイラねえよ
四奈川に伝えろ
首洗って待ってなってな」
出雲さんの顔つきがどんどん険しくなってゆくのが、私には見えた。
頬にかかる長い髪の間から、鋭く尖る瞳が見える。
血に飢えた獣……ううん、違う。
亡霊のように冷たい視線……
電話を切った出雲さんに、私は動揺した声で問いかけた。
「あの……どちらに?」
センターパートで編んだ私の髪をひとつふたつ、後ろへと払う出雲さんの手。
貴方は言う。
「お嬢ちゃんには言えないところ」