深海魚Lover
いろんなことが一度に起きて出雲の頭の中は、整理できずにいた。

さっき電話越し、出雲は京次に絢を殺した緒澤組の横田が自分の本当の父親だと話そうとしてやめた。

血なんぞ関係ないと思いつつも、横田を殺すこと出雲にはできなかった。

手のひらに残る傷口、血が固まりかけたところから再びじわじわと滲み出る血を見つめる出雲。

血----この体を流れる血に囚われ続けた末路。


「半分……」


半分ならば

赦される、赦されただろうか?


『ジュンジが会いたがってる』


「メイの絵かぁ

 ジュンには悪いがまだ当分は
 見れねえな」


『イズモさん、おかえりなさい』


メイにも会えない……


「なあ、じゅん

 俺は何やってるんだろうな?」


敵対する四奈川に峰、楼に安寿

危篤の父、加瀬組長

そして、実親横田に京次----


遣らなければならないことが山積み。

どこから整理する?


「頭、いてぇ」


駅までの道を歩き出す、出雲。

車で今来た道を戻る、京次。
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