深海魚Lover

「ああ、頭(カシラ)から直
 お前には連絡があるかとは思うが
 この度加瀬組の跡目を継ぐことを
 了承してくださった

 近々、襲名の儀を行う予定だ」

「そうですか、それは目出度い話」

「何、そう思ってくれるかキョウ?」


京次の思ってもみない言葉に喜ぶ垣村。


「はい」

「お前は反対するんじゃないかと思っていたが……」

「出雲が決めたこと、私は何も」

「そうか、そうだよな
 是非、応援してやってくれ

 カシラはまだまだ若い、お前には
 カシラの心の拠り所になってもらえると
 有難い
 
 本来ならば、カシラの一番傍に居て
 助けて組を盛り立ててくれると
 良いのだが、無理な話だろうよ」

「はい、すみません
 それは今の私には無理な話です」

「そうか……

 えっ、今が無理ということは何だ
 将来的には有りなのか?

 お前にはそのつもりがあるのか
 
 キョウ、本当は今日お前を
 ここに呼んだのには……」

「兄弟、もうそれぐらいにしておけ!
 
 坊ちゃんに知れたら
 お前殺されるぞ!」

「兄弟、居たのか?」


部屋には京次と二人だけだと思っていた垣村は驚く。
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