深海魚Lover
「どうして

 仲間が大変な時じゃ……」

「約束したんだ、死んだ妻と……
 
 仲間とスッパリ縁を切る事が
 できない以上、俺はこの先
 いづれはヤクザに戻る日が
 来るかもしれない

 だけど、それは今じゃない
 
 もしも、もしもの話だが
 
 今、俺が死んだら
 誰がジュンジを守る?」


愛した人の忘れ形見を、傷つけやしない。


『わが子を路頭に迷わすバカが
 いったいどこにいるの?

 イズモ、例えアンタが死にそうでも
 私はキョンさんを行かせない

 この子には、もう
 キョンしかいない……』
 

死を覚悟した妻……絢(じゅん)の言葉


「出雲は知ってるはずだ

 この俺が行かないことを……」


京次さんは、遠い目をしてる。


「さあ、もうこの話は終わり!

 ジュンジ、飯食ったら風呂入るぞ

 でっ、その後はアイスだ、アイス」

「わぁ~い、アイスぅ」



今日はもう、出雲さんの話はしてはいけない雰囲気……。


私は、貴方達、二人に聞きそびれた事がある。


それは……
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