深海魚Lover
『俺は俺の家でのんびりしてただけだ』


ここは、出雲さんの家でもあるの?

明日、京次さんに聞いてみよう。



真夜中----


寝室に並んで敷かれた、二つの布団。

いつものように潤司君を間にして、私達は眠る。


今夜の京次さんは、熱帯夜だから寝付けないのか

それとも、やっぱり出雲さんの事が気になって眠れないのか

貴方は何度と寝返りを打つ。


その時だった、部屋中に鳴り響く電話の音。

貴方は起き上がると部屋を出て、受話器を手に取る。


気になった私も布団を出て京次さんの元へ、すると貴方は誰かと話してはホッと息を付いた。

その場に立ち止まる私に見えた貴方は、一番奥の部屋を見つめながら話を続けた。


「……

 そんなことだろうとは思ったが
 心配させやがって」

「誰が頼んだよ」

「バカ、言ってろ

 ……

 なあ、出雲

 命を無駄にすんなよ

 絢(じゅん)が悲しむ」


じゅん……

それは多分、亡くなった奥さんの名前。


電話を切った貴方は、家中、辺りを見つめては懐かしそうに微笑んだ。


ここは----
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