永遠なんてない。


それまで重かった足取りが、少し軽くなった。

電話を切り、足早に学校に向かう。


学校に着くと同時に、チャイムが鳴った。

やば…!

新学期早々、遅刻はない…。


クラス表を確認すると、二年三組が私の新しいクラスだった。


カナコの名前もある。


新しいクラスのドアを開けると、すでにみんな座っていた。


窓際の方にカナコを見つける。


カナコは、私に気づいて手を降っていた。


私も手を振り返して、廊下から二列目の一番後ろの席に座った。


最初は、出席番号順だからカナコと遠い。


新しい友だち…できるかなぁ。


そんな風に思っていると、前の席の男の子が後ろを振り向いた。


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