永遠なんてない。

「…おはよ」


眠たそうな目を擦りながら、彼は私に挨拶をした。


あー!


「松岡くんっ!」


うそ。同じクラス!?


「これから、クラスメートとしてよろしくおねがいします」


松岡くんは、冗談交じりに頭を深々と下げた。


「こ、こちらこそ、よろしくおねがいします!」


私も、深々と頭を下げると、松岡くんは笑いながら前を向いた。


そ、そっか!!


松岡くんと私、出席番号前後だ!


松岡と、森田だから。


すごく嬉しい!


心の中で万歳三唱をすると、教室の扉が開き、担任であろう中年の男の先生が入ってきた。


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