新米教師"L"
「レンさんっ、子供扱いすんなよなっ!
私もう20歳だぞ?」

「んー、ごめんなぁ? そうそう、好きな人とかできたかー?」

いたら即行ボコりに行くんだろうな…と幹部は思っていた。
なので、エルが首を横に振ったのを見て、少しホッとしたのだった。

「ていうか、そんな余裕ないかな。仕事に精一杯で…」

「そうか、いじめられたりしてないか?」

「うん、大丈夫だっ!」

満面の笑みで言うエルに、レンやタマはキュンッとなる。

「ん~~っ、エルぅ! 俺は心配だなぁ。
あ、今度学校に行っていいか!?」

「あ、俺も行くッス! エル先輩のボディガードとしてっ!」

タマもいつの間にか復活し、エルにくっついている。

「ダメに決まってんだろ!
もしバレたら、先生辞めなくちゃいけなくなるかもしれねぇんだからよ」
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