Coolなアナタ
あたしが、
蓮クンを好きになったのは
入学式の日…
あたしは、寝坊しちゃって走って学校に向かってたんだけど、転んじゃったの!!
『ホント最悪っ…、なんでこんな時に転んじゃうの…っグスッ…』
足擦りむいちゃったし、痛いよぉ…
そんなとき、後ろから誰かに声をかけられた。
「…大丈夫?」
顔を上げると、同じ学校の制服を着たキレイな男の子が立っていた。
『あっ、足擦りむいちゃって…』
すると彼は、
なにも言わずに
あたしの前にしゃがんで背中を向けてきた。
『…えっ?』
「歩けないんだろ?…乗れば?」
『で、でもあたし重いですしッ…』
「はぁ…意地はってんなよ。入学式でれなくてもイイの?」
そう言われて、あたしは少し迷ったけど彼の背中につかまった。