Coolなアナタ

彼の背中は、とっても温かくてなんだか安心した。


学校に着くと、あたしを保健室まで連れて行ってくれた。

『あの、本当にありがとうございましたッ!』
「…別にっ。」

そう言って彼は、保健室から出て行った。

この日から、彼のことが好きになったんだ。

彼も急いでいるはずなのに、私のコトをおんぶして学校まで着てくれた。

そんな彼の優しさが、とっても嬉しかった。


次の日、そのコトを咲に話すとすぐにその彼が蓮クンというコトがわかった。



でも、蓮クンはたぶん
それがあたしだったっていうのは気づいていないと思う。


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