普通の恋はできません!
出会う私
「あっ!かなみ、遅いってばー!」


中庭のベンチに座って手を振るまこの姿が見えた



私はその姿を確認すると


まこの元へ



超ダッシュ☆彡



そして、まこに飛び蹴りを食らわした



「ぐぉっっ!」



呻きながらぶっ倒れていくまこ。



地面に倒れたまこの胸ぐらを掴み


前後に激しく揺らしながら



「何が、遅いってばー!っだ!お前のせいでこっちはとんだ目にあったんだ!沙葉さんにも迷惑かけたんだぞ!?伝えることは伝えるって何回言ったらわかるんだ!?これで178回目だぞ!?」



「数えてんの!?」←沙葉



「いやぁ……それがかなみの愛情表現かぁっ……♡」


「レズゴラァァァァアア!!!」



________________




「んで、なんで私達をご飯に?」


さっきのイザコザはとりあえず片付けて、お弁当を食べながら話をしていた



「んーっとねぇ……まだ二人こと良く知らないからもっと話をしてみたいってのもあったし、奏真組のもあるし……」



「あ……」



そういえばそうだった。


さっき絡まれた女子達のせいで忘れていたが、あのどっちの組織にも属さない謎の組織



「でもでも、まずは二人のことを知ろうとおもう!」



なんて、快活な子なんだろう。龍田組の側近がこんな感じなら龍田組の跡取りもこんな感じなのかな?


いや、そんな方程式を作ってしまったら私がレズビアンになってしまう。



「そっか、仲良くなれたらいいなっ!」


と言うといきなり身を乗り出し


「なら!最初に言わせてもらおう。」


後半になるに連れて沙葉さんの笑みが消えたので何をされるのかドキドキしていると



「沙葉さんじゃなくて、沙葉って呼べー!」


「なんだ、そんなことか。」


と、間髪入れずまこが言った


「まこは出会って早々呼び捨てだもんね。」


そして、私の方を向き


「私の名前は紗羅沙葉。沙葉って呼んで!」


目に強制と、書いてあるのが見える



この目を裏切るわけにも行かず



「じゃ、じゃあ、沙葉で……?」


仕方なくそう呼ぶと沙葉は目を輝かせて



「うん!それでいいの!」




と、笑顔で言った
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