明日晴れたら、
言い終わると、薺ちゃんは盛大なため息を吐いた。
「もう! ほんっとお人好しすぎ! ホント、もう言っちゃうべきだって! 南が好きだって」
「え、む、無理だよ今さら! 汐浬ちゃんを敵に回すようなこと…」
「実際敵じゃん」
「っ、」
薺ちゃんはひと呼吸置くと、再び口を開いた。
「美和さ、自分の意志っていうかさ、そういうもの、ちゃんと持ったほうが良いよ。このままじゃ、長澤さんに流されっぱなしだよ」
その言葉が今の私にストライクに入ってきて、なにも言えずに地面を見ていた。