明日晴れたら、




赤チェック柄のマフラーを人差し指で口の下まで下げた高嶋くんは、今日も変わらず可愛い笑顔。



「夕食の買い物?」

「…え、あ、うん、そうだよ」




…ていうか、ていうか…





高嶋くんって私のこと、たしか“増川さん”って呼んでたよね…?



どうしていきなり名前、しかも呼び捨てで…。


…あれ、そういえば私も、高嶋くんには敬語使ってたよね…?



……なんか、いろいろおかしくなってる…けど、高嶋くんには今は敬語使わないで話せる…!



「美和、家ここら辺なの?」

「あ、うん。歩いてすぐ」

「良いね。俺こっから20分くらい」



高嶋くんの手にもカゴがあって、自然と一緒に買い物する形になった。





< 151 / 244 >

この作品をシェア

pagetop