明日晴れたら、





私は、私は…今、南くんを…






「…好きじゃない、よ」



未練たらたらなんて、思われたくない。

私はもう、南くんを好きじゃ…


「本当に…?」



「…え?」



薺ちゃんを見ると、納得いかないという顔で私を見ていた。







中3の秋。


あの日からずっと隣にいた薺ちゃん。

私の1番の親友。


いつだって薺ちゃんは、私のことなんてすぐにお見通しだった。




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