僕は君の名前を呼ぶ


青木に“守りたい”と言われて、わたしは『“守りたい”とか、そーゆーのは彼女さんとか大切な人に言うものだと思うよ』


そんな言葉、言われたことがないからつい恥ずかしくなってかわいくないこと言っちゃった。

そうしたら青木はこう言ったの。


『彼女はいないけど、橘のことが大切だって言ったら…嫌?』


嫌なわけないじゃん。

でも、その言葉で心が満たされたかわりにわたしの体温はどんどん上昇して。


『熱あるのか!?』って言われたら、挙げ句の果てに青木はわたしのおでこに手を当てたの。


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