僕は君の名前を呼ぶ
確かに体は冷えたけど熱とは違う何かがわたしの体温をどんどん上げさせる。
男の子に触れられて、ドキドキしないわけないよ…。
顔が赤くなる理由なんて、ひとつしかないのに。
青木は気づかずに最後までわたしに熱があると思ってたみたい。
わたしなんかに顔を赤くされて嫌に思ったから無視したのかなあ。
それとも、本当に気づいてないのかな。
前者だったら…悲しいな。
心臓のドキドキが止まらないこの緊急事態に頭が混乱したけど、すぐに気づいたの。
わたしも、青木のことが大切だって。