僕は君の名前を呼ぶ
「『真面目に委員会』ねぇ…。これからなにするんだろうねえ」
隆太はニヤニヤしながら俺を茶化してくる。
「じ、じゃあな!」
恥ずかしくなった俺はレモンティーを持って図書室へ向かった。
本格的な夏を目前に控え空気が温まっている今、レモンティーは俺の手の中で汗をかいている。
そんなことに気づいた頃には、もう図書室に着いてしまった。
「待たせてごめん」
すでに作業を始めていた橘に声をかけると、俺は橘にレモンティーを渡した。