僕は君の名前を呼ぶ


我ながら、こんなにまぬけな声がよく出せたと思う。

いや、でも本当に何で隆太がそんなことを言ってきたかわからない。

「海斗ってほんとに女心がわってないよな。これだから…」


「『これだから童貞は』って言いたいんだろ。悪かったな、童貞で」


いい加減隆太には、俺が童貞であることをネタにするのをやめてもらいたいぜ…。


「お前が楽しみで楽しみでしかたない夏祭り、3日後だけど?」


「えっ、ウソ!」


動揺した俺は椅子から落ちそうになった。


「まさかとは思ってたけど、本当に忘れてるとはな。どんだけ勉強に夢中になってんだよ」


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