僕は君の名前を呼ぶ
椅子から腰を浮かせ、篠田の方にツッコミを入れる隆太。
「俺が騒げない性格だからさ。コイツといると中和されるのかな」
「なるほどねー…」と言いつつ、渡辺は俺をジロジロと凝視する。
視線を感じつつ、どうすればいいか内心戸惑う俺。
「都、青木が困ってるよっ。そんなジロジロ見ないであげて」
俺のことを見ながら顎に手を当て固まる渡辺の肩を揺らす橘。
「…しょうがないなあ」
俺にはジロジロ凝視するような価値、ないぜ?